久しぶりの出張施術
久しぶりにちょっと離れたところへ出張施術行ってきました。
今回のお相手は、一昔前にアイスバケツチャレンジで話題になったあの疾患です。
現代医療でも不治の病で、意識がはっきりしている割にジワジワと体の自由が奪われ、動くこともできなくなり、最後は呼吸すらままならずに死にゆく病気です。
気管切開して呼吸器をつければ延命は可能ですが、それを望まない方は平均して3~5年でお亡くなりになるそうです。
今回初めてご訪問しましたが、すでに動くのは片方の手だけという状態でした。
呼吸や嚥下機能も落ちてきている状態で、気管切開していないので、リスクで言うとかなり高めの時かと思います。
施術を失敗すれば呼吸にもかかわるでしょうし、呼吸に悪い影響が出ると命にも関わります。
ご自宅に入るまで、すごく緊張していました。
過去にすごくリスキーな施術をしたことも何度かありますが、その時以来の緊張感でした。
まず鍼や灸が適応するかどうか、どんな方法でアプローチするか。
自分の施術で薬や機器を取り付けている身体に悪影響を出さないかを、ギリギリのところで見極める。
そんな作業を素早く終わらせて選択した方法は、いつもとあまり変わらない自分の王道の施術でした。
でも刺す鍼は適応しないようなので、すべて刺さらない鍼と軽擦(けいさつ)という「さする」手技、せんねん灸で対応が良いと判断。
まずは呼吸器や循環器に関係する経絡からはじめ、からだの中心を走る経絡をクリアにして、呼吸と循環へのリスクを減らし、全身の流れをクリアに。
クリアにしたらお灸で火をからだに入れてあげる。
これで皮膚からの物理的な刺激、経絡、熱といった、鍼灸マッサージ師としてできるアプローチは一通りできたと思います。
ここまで終わると、動かなかった方の手も、弱弱しくても把握動作ができていたり、痛みもとれたとの事でとても喜んでくださいました。
実際におからだを触っていると、ものすごい恐怖、悲しみ、怒り、苦悩が流れ込んできたので、病気になってから言葉では語れないくらいのお気持ちだったのでしょうし、その分、少しでも苦しみから解放されたことの喜びも、どれくらいのものだったのでしょう。。
たとえこの効果が一時のものだとしても、苦痛から少しでも解放させることができてよかったと思っています。
訪問マッサージの会社に所属しているときには鍼灸という手段が使えず、マッサージしかできませんでしたので、今回のような難病で、鍼灸で効果を出せたということで、独立してよかったと思えました。
以前、私の能力は神様からのギフトと言ってくださった方がおられましたが、本当にそうなんだろうなと思えるようになりました。
しかも、ここ数日でさらにレベルアップしたので、もうこれはギフトであるとともに、私の使命なんだと確信となりました。
ほかの整骨院や整体院、鍼灸院などと比べて、現在広告にかけられる予算もないですし、きれいなホームページにもできないですし、財力や宣伝効果では負けていますが、、、
施術効果では、少なくとも国分寺市、府中市、小金井市、小平市など、この周辺の地域では絶対に負けないという自信となりました。
中国鍼のような太くて長い鍼を深くきれいに刺す、火であぶった鍼を安全に刺すなどの技術はありませんが、それらを使わずとも、唯一無二のスタイルまで昇華できましたので。
そんなところで、もう10月も終わりですが、鍼灸マッサージ師としての矜持を大切に、皆様のお役に立てる鍼灸院、人でいられるように頑張ります。
そう、まずはおみせをつぶさないように頑張らないとですね。
皆様、いつもありがとうございます。
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