小話 ギックリ腰(冷えによる場合)
皆様こんにちは。いつもお世話になっており、誠にありがとうございます。
すっかり春ですね。桜も咲き始めていますし、お花見シーズン到来ですね。
暑かったり寒かったり、気温差が激しい今日この頃ですが、
気温差で体調を崩したり、プチぎっくり腰(プチじゃない方もおられるかも)で私のところに駆け込まれる方がチラホラと。。。
そういった方々を施術させて頂いた感じとして、多分気温が高くなってきて体も皮膚も緩んできて、薄着もしているというところに、気温が下がってきて寒さが体に入ってくる、という感じなのかなと。
東洋医学でいうところの、寒邪というやつかと思っています。
特に自律神経がうまく調節できていない状態だと、守りが弱くなって入り込みやすいということかと感じています。
冷えが外から入り込むと、東洋医学でいうところの経絡や、流行りの筋膜、筋肉、運動連鎖、
どれもあり得ると思うので業界的な呼び方は一般の方からみると何でもいいと思いますが、、
それらが血行不良によりちゃんと働かなくなり、繋がっている部分が引き攣りや緊張(イメージ)を起こし、例えばぎっくり腰のように可動域制限や痛みが起きてしまうようです。
この状態に加え、慢性的に内臓の方でも血行不良による冷えがあったりすると、より不調は完成されやすくなると感じています。
だいたいこういうときは冷えが入り込んできたルートや体内を温めると血行も良くなりますので、冷えの状態が緩和され、痛みや不調が劇的に改善しますが、、
専門的な見方をしないと、どこから入っているとか、どこで停滞しているということは
わかりにくいと思います。
ですので、ご自身でもできるおすすめとしては、ホットタオルやせんねん灸などで、体の末端部、とくに関節周囲から体幹に向かって温めていくのが手っ取り早いです。
特に寒邪の場合、なぜかお灸が劇的に効きます。
ほんと、古代の人が「邪」と呼ぶのも頷けるくらいです。
今時期、急に引き攣るような痛みが出た場合、これだけでも大分楽になると思います。
ただ、寒邪が入り込んで体の動きが鈍くなってしまうと、いわゆる気の流れも停滞してしまいます。
(東洋医学では、「氣」は血液の流れをスムーズにするなどの作用を持つとされています)
痛みのあるところでは渋滞状態であることが多いので、それは流してあげる、もしくは取り除かないと痛みが長引く傾向があるようです。
(生理学でいうところのヒスタミンやプロスタグランジンのような役割をしていると考えられるケースもありますが、鬱滞していても良いことないケースの場合は、流したり取った方が回復が早まると私は考えます。)
ですので、温めたら、無理のない範囲で少しずつ体を動かすと良いかと思います。
最近ではぎっくり腰でも安静にしすぎると治りにくいなんていう話もあるくらいです。
もちろん、原因も含めてケースバイケースだと思いますが、冷えや気の滞りによるものであれば、温めて、少し動かすことができれば大分違うと思います。
ただこの気の流れというものは、肉眼で見えるものではありませんし、どこで滞っているというのは、通常はわからないと思います。
温めて軽減してもその先が難しいという場合は、鍼灸師の得意分野(のはず)ですし、
私の場合は超得意なので、お気軽にご相談下さいませ。
もちろん、冷え以外の原因もありますので、これはヤバイと思ったら、状況に応じて病院や鍼灸院など、適宜ご相談頂ければと思います。
ちなみに当院では、まずは相談してから、というスタンスも大歓迎です。
お話を伺い、病院案件だなと感じたら一旦医療機関をお勧めしますし、鍼灸やマッサージの適応だなと判断できれば当院で対応させて頂きます。
季節の変わり目は体調不良が起きやすいのと、最近同じような傾向の駆け込みが相次ぎましたので、日々の生活にお役立ていただければと思います。
そんなわけで、季節的な小話でしたー。
皆様、いつもありがとうございます。
※気の話について、現代ではオカルト思想と結び付けられるところもありますし、実際にオカルト商法をしている方もおられますが、今回のお話のなかでは、古代から伝わる東洋医学に基づくお話となります。
くれぐれも変な霊感商法などにひっかからないようにご注意くださいませ。
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